• インフォメーション

ゼニライトのあゆみ

ゼニライト誕生

スケッチ

ゼニライト誕生
昭和37年、創業者竹安猪三郎が第五港湾建設局名古屋港工事事務所にアルミ商品を売り込みに行った際、同所の古屋浩三技師より、「建設作業場表示に現在各港湾建設現場では竹竿の先に赤い布切れをつけて海中に設置しエ事用標識としているが、夜間標識が無くて困っている。簡単なものはないだろうか」という話が出ました。これにヒントを得て、日光弁を持つ灯器を竹竿の代わりにアルミパイプに付けたブイを造れば十分その目的を果たすと考え、その開発を進め商品化に着手しました。
更に昭和38年、古屋技師を訪問した際には、アルミ合金製浮標の起源となるスケッチ(右図)をいただいたので、その実現に向かって大きく推進されることとなりました。

日光弁とは:あらかじめ設定した外界の明るさに応じ、灯器回路の始動及び停止を司る部分の一般的呼称です。日没後夕闇が迫ると点灯し夜間は点灯を続け、日の出と共に消灯する自動点滅機能を果たし、昼間でも暗雲濃霧等で明度が低下すれば自動的に点灯する特色を有する、という当時では画期的な装置でした。

自動点滅機能を有す灯器を開発し、これをアルミパイプの先端に設置、点滅テスト、浮力テスト、波浪テスト等を繰り返 して、ついに浮標灯1型が誕生、昭和38年7月、五港建名古 屋港に対して記念すべき初の納入が実現し、非常な歓迎を受けました。ここにその商品化の第一歩を踏み出すことができたわけです。

年表へ